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カンボジア支援3年 広がる輪 久保田アナら書き損じはがき募集 吉田高生も活動サポート

 フリーアナウンサーの久保田夏菜さん(36)=安芸高田市=が代表を務めるカンボジア支援の市民グループ「クメールエール」の活動の輪が広がっている。現地の地雷撤去費に充てるため、書き損じはがきの提供を呼びかけて3年目。今年は昨年の3倍以上の198万円分になった。仕分け作業には同市の吉田高の生徒も協力した。

 同グループは新型コロナウイルス禍でもできる支援として2021年から書き損じはがきを集めている。切手と交換した上で換金し、久保田さんが広島支部長を務める地雷撤去のNPO法人(松山市)に送金している。昨年は約60万円になった。さらに今春にかけて、書き損じはがき約3万枚の他、未使用切手約1万枚、テレホンカードや寄付金が全国から届いた。

 未使用切手は料金ごとに仕分ける必要があるが、メンバー6人では大変。そこで地元の吉田高の生徒たちに加わってもらった。久保田さんが昨年同校で講演をしたのが縁。昨秋と今春に約20人が一緒に作業した。

 久保田さんは「一人一人の協力のおかげで活動を続けることができている」と喜ぶ。今回送金する198万円で、マツダスタジアム(広島市南区)の1・9個分に当たる4・3ヘクタールに埋設された地雷が撤去できるという。書き損じはがきの送付先は〒731―4314広島県安芸郡坂町坂西1の4の12「クメールエール事務局」。khmer_ale@mamono.love(湯浅梨奈)

(2023年7月3日朝刊掲載)

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