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朝鮮人の被爆 背景は 韓国大統領の広島訪問から考える 市内で15日講演会

 広島市で5月にあった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に際し、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が岸田文雄首相とそろって平和記念公園(中区)の韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花したのを踏まえ、韓国の原爆被害者を救援する市民の会広島支部(中谷悦子支部長)は15日、講演会「朝鮮半島出身者の被爆の背景を考える」を市内で開く。

 講師は同会の市場淳子会長。尹大統領の歴史的訪問が好意的に報じられる一方、朝鮮半島出身者がなぜ広島で被爆せねばならなかったかには目が向けられていないとして、日本の植民地支配や長く在外被爆者を置き去りにしてきた被爆者援護政策の歴史を解説する。同支部の豊永恵三郎前支部長は「三菱広島元徴用工・被爆者裁判から韓国大法院判決までの軌跡」と題し、報告する。

 中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで午後1時半から。資料代500円。問い合わせ☎090(7994)6246(中谷さん)。

(2023年7月3日朝刊掲載)

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