被爆体験を英語で聴講 ユースピースボランティア研修 学生ら 来月からガイド活動
23年7月3日
平和記念公園(広島市中区)で外国人観光客たちを英語で案内する高校生と大学生の「ユースピースボランティア」の本年度最後の研修が2日、原爆資料館(同)であった。新たに加わった約40人を含む56人が参加。被爆者の小倉桂子さん(85)=中区=から英語で証言を聞き、原爆の実態への理解を深めた。参加者は8月からガイド活動する。
小倉さんは5月に先進7カ国首脳会議(G7サミット)で首脳たちと面会した被爆者。この日、8歳の時に爆心地から約2・4キロで被爆した体験を語った。皮膚がぶら下がった人たちを見たことや、放射線による健康不安を抱え続けたことを伝え「悲劇を二度と繰り返さないよう、一緒に考えて」と呼びかけた。
参加者は続いて9班に分かれ、原爆ドームなどの説明文を英語で読む練習をした。今年からガイド活動に加わる舟入高2年の森田嶺さん(16)=安佐南区=は「被爆者の思いを受け継ぎ、原爆の惨禍を各国の人たちに伝えたい」と話していた。
ユースピースボランティアは広島平和文化センター(中区)が2019年度から養成し、本年度は計76人が活動する。研修は今春、新たに加わった54人を中心に5月から計3回実施した。8月から来年3月まで毎月1回活動する。(湯浅梨奈)
(2023年7月3日朝刊掲載)
小倉さんは5月に先進7カ国首脳会議(G7サミット)で首脳たちと面会した被爆者。この日、8歳の時に爆心地から約2・4キロで被爆した体験を語った。皮膚がぶら下がった人たちを見たことや、放射線による健康不安を抱え続けたことを伝え「悲劇を二度と繰り返さないよう、一緒に考えて」と呼びかけた。
参加者は続いて9班に分かれ、原爆ドームなどの説明文を英語で読む練習をした。今年からガイド活動に加わる舟入高2年の森田嶺さん(16)=安佐南区=は「被爆者の思いを受け継ぎ、原爆の惨禍を各国の人たちに伝えたい」と話していた。
ユースピースボランティアは広島平和文化センター(中区)が2019年度から養成し、本年度は計76人が活動する。研修は今春、新たに加わった54人を中心に5月から計3回実施した。8月から来年3月まで毎月1回活動する。(湯浅梨奈)
(2023年7月3日朝刊掲載)