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平和構築へ決意新た ユニタール広島20年

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所(広島市中区)の設立20年を記念する式典が30日、中区のホテルであった。国連や外務省、地元の関係者たち約80人が参加。紛争地の復興や平和構築を担う人材の育成へ、決意を新たにした。

 スイス・ジュネーブのユニタール本部から駆け付けたニキル・セス総代表があいさつ。「破滅から復興を遂げた広島は、貧しい国や恵まれない国からの研修生に勇気を与える。今後も広島と共により良い世界をつくる努力を続ける」と述べた。

 来賓として出席した広島県の湯崎英彦知事は「ユニタールは県の重要なパートナー。引き続き協力する」と約束。松井一実市長は「広島事務所の活動が世界の平和と発展に寄与することを期待している」と願った。続くレセプションでは関係者で鏡開きをして、節目を祝った。

 ユニタールは2003年7月に、アジア太平洋地域唯一の拠点として広島事務所を開設。これまでに、150カ国以上の女性や若者たち計6万人以上に金融教育やデジタル技術などの研修をした。(久保友美恵)

(2023年7月1日朝刊掲載)

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