復興へ歩む漁村の営み エベールさん作品上映会 6日に広島
14年3月31日
東日本大震災の被災地を追ったドキュメンタリー映画「FUNAKOSHI~船越に生きる」の上映会が4月6日、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザである。カナダ人映像作家エステル・エベールさん(28)が住んでいた広島から通って撮影。復興へ力強く歩む被災者の姿を刻んだ。
舞台の船越は、宮城県石巻市西部にある人口約300人の小漁村。井口高(広島市西区)の外国人指導助手だったエベールさんは震災約4カ月後にボランティアでこの地に入った。家や船が流され、壊滅状態にもかかわらず、生活を立て直そうと前を向く住民のたくましさに感銘を受け、記録映画の製作を決意した。
撮影期間は2013年8月までの2年間。広島から新幹線やバスを乗り継いで約8時間かけ、計15回現地に赴いた。津波のすさまじさや古里への思いを語る住民、骨組みだけの建物、再び海へ出る漁師、特産の石でアクセサリーを作る女性たち…。ありのままを捉えた映像は計70時間に及ぶ。
13年9月に帰国して編集を始め、90分の作品にまとめた。上映は午後1時~2時半。定員110人。入場料千円(当日受付)。エステル・エベール氏を支援する会Tel082(273)7936。(余村泰樹)
(2014年3月29日朝刊掲載)
舞台の船越は、宮城県石巻市西部にある人口約300人の小漁村。井口高(広島市西区)の外国人指導助手だったエベールさんは震災約4カ月後にボランティアでこの地に入った。家や船が流され、壊滅状態にもかかわらず、生活を立て直そうと前を向く住民のたくましさに感銘を受け、記録映画の製作を決意した。
撮影期間は2013年8月までの2年間。広島から新幹線やバスを乗り継いで約8時間かけ、計15回現地に赴いた。津波のすさまじさや古里への思いを語る住民、骨組みだけの建物、再び海へ出る漁師、特産の石でアクセサリーを作る女性たち…。ありのままを捉えた映像は計70時間に及ぶ。
13年9月に帰国して編集を始め、90分の作品にまとめた。上映は午後1時~2時半。定員110人。入場料千円(当日受付)。エステル・エベール氏を支援する会Tel082(273)7936。(余村泰樹)
(2014年3月29日朝刊掲載)