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折り鶴の献納呼びかけ 尾道で来月6日 原爆死没者慰霊式典 被害者の会 サミットでの注目受け

 尾道市の尾道地区原爆被害者の会は、8月6日午前8時から同市東尾道の原爆死没者慰霊碑前で開く慰霊式典への折り鶴の献納を呼びかけている。5月に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)で折り鶴が注目を集めたことを受け、幅広く募る。

 東尾道西緑地に立つ慰霊碑を清掃する29日午前8~9時か、式典当日午前6時半~8時に持参する。何羽でも受け付け、連ねる場合は1メートル以内。名前か団体名を記したメッセージカードを添えるよう呼びかける。

 同会は1988年から式典を毎年開き、会員たちが折り鶴を献納してきた。サミットでは原爆資料館(広島市中区)を訪れたバイデン米大統領が折り鶴2羽を持参したほか、原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんが折った折り鶴のステンレス製の複製品が各国首脳たちに贈られた。

 被爆2世の畑山利一代表(72)=尾道市久保町=は「折り鶴は世界中の人々の心を動かした。平和の願いを多くの市民と共有したい」と話す。清掃と式典準備のボランティアも募っている。畑山代表☎080(4554)0939。(森田晃司)

(2023年7月4日朝刊掲載)

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