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広島のカメラマン 藤原さん撮影 被爆樹木の写真集寄贈 フマキラー、廿日市・広島の35校へ

 フマキラー(廿日市市)は、広島市南区のカメラマン藤原隆雄さん(74)による被爆樹木の写真集を、廿日市市内などの学校に寄贈する。平和学習に役立ててほしいという藤原さんの思いを踏まえ、同社が70冊(35万円相当)を購入。市教委などを通じて廿日市、広島両市の小中高など35校に2冊ずつ贈る。

 写真集はA4判160ページの「被爆樹木 広島~生きる」。大空に枝葉を伸ばすクスノキや黄に色づいたイチョウなど、藤原さんが2017年から約3年かけて撮影した写真を収めている。同社の大下俊明会長(74)が、知人である藤原さんから「学校に贈りたい」との要望を聞き、本の購入と寄贈を決めた。

 大下会長は「98歳になる母親は被爆者で、当社も原爆でゼロから復興した。被爆樹木の生命力、広島の復興の力を子どもたちに感じてほしい」と強調する。弟の大下一明社長(65)は「木々の力強さを感じる。企業として応援させていただきたい」と話していた。(永井友浩)

(2023年7月4日朝刊掲載)

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