宮崎進さん美術館開館 東京の別宅活用 15日まで企画展 周南出身 シベリア描いた遺作など
23年7月4日
シベリア抑留体験の抽象画などで知られる周南市出身の美術家で、2018年に亡くなった宮崎進さんの記念美術館「M.G.P」が、東京都新宿区に開館した。多くの未発表作品を披露する場として、遺族や多摩美術大教授時代の教え子らが準備を進めた。神奈川県鎌倉市のアトリエに残された作品などを並べる。
美術館は、宮崎さんが別宅として使っていた建物を活用した。1階と地下1階を展示スペースとし、企画展を随時開く予定。「不条理な戦争体験が制作の原点にあり、仕事に熱心に取り組んでいた。語り継いでいきたい」と、遺族の宮崎とみゑさん(74)。故人は生前に「この場を、みんなに使ってもらいなさい」との意向を示しており、他の芸術家の作品も展示していく。
開館した6月22日からは企画展「宮崎進の仕事―遺されたモノたち」で74点を展示。中でも、ごわついた麻布を画面いっぱいに貼り付けた抽象画は、シベリアでの過酷な経験に基づくもので、代名詞とされる。
企画展は15日までの木、金、土曜。500円。16日以降の開館日は未定で、交流サイト(SNS)のインスタグラムで発信する。(山本庸平)
(2023年7月4日朝刊掲載)
美術館は、宮崎さんが別宅として使っていた建物を活用した。1階と地下1階を展示スペースとし、企画展を随時開く予定。「不条理な戦争体験が制作の原点にあり、仕事に熱心に取り組んでいた。語り継いでいきたい」と、遺族の宮崎とみゑさん(74)。故人は生前に「この場を、みんなに使ってもらいなさい」との意向を示しており、他の芸術家の作品も展示していく。
開館した6月22日からは企画展「宮崎進の仕事―遺されたモノたち」で74点を展示。中でも、ごわついた麻布を画面いっぱいに貼り付けた抽象画は、シベリアでの過酷な経験に基づくもので、代名詞とされる。
企画展は15日までの木、金、土曜。500円。16日以降の開館日は未定で、交流サイト(SNS)のインスタグラムで発信する。(山本庸平)
(2023年7月4日朝刊掲載)