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紙布の折り鶴あす寄贈 安田女子大生制作 南区のホテルに

 江田島市の伝統工芸品である和紙の糸で織り上げた紙布を使って、安田女子大(広島市安佐南区)の学生が制作した巨大折り鶴が5日、ホテルグランヴィア広島(広島市南区)に寄贈される。紙布の魅力を伝えるオブジェとして、8日から8月31日まで玄関ロビーに展示されるという。

 折り鶴は、5月18日に広島市東区であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の歓迎レセプションの会場で、江田島市が紙布をPRするブースに紙布バッグやスリーブなどと一緒に飾られた。

 国内で2社しかない紙布製造元の一つである同市の津島織物製造と連携して、新商品開発に取り組む同大の現代ビジネス学部公共経営学科3年生6人が、市の依頼を受けて協力。2メートル四方の模造紙で折った鶴にさまざまな模様の紙布を貼り合わせ、針金や竹ひごで形を整えて完成させた。

 会場で折り鶴を見た同ホテルの関係者が「日本の伝統工芸や平和都市広島のアピールに活用したい」と市に申し入れた。制作に携わった3年川井穂乃佳さん(20)は「インパクトのある作品をみんなで考えた。多くの人に紙布の魅力を知ってもらえたらうれしい」と喜ぶ。(楠信一)

(2023年7月4日朝刊掲載)

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