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不戦誓う力を結集 旧ソ連核実験被害学ぶ 中区で医療団報告

■記者 松本大典

 初の核実験から60年を迎える旧ソ連の核被害を考える勉強会が11日、広島市中区の市まちづくり交流プラザであった。現地で医療支援などに取り組む団体のメンバーたちが活動を報告した。

 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)非常勤講師の山田英雄さんが、1949年8月29日にカザフスタン・セメイ(旧セミパラチンスク)で始まった旧ソ連の核実験の歴史や被害について講演した。地下核実験によって放射能汚染が広がった経過などを訴え、核被害者への支援を強める必要性を説いた。

 勉強会は、この日設立した広島・カザフスタン友好協会(仮称)の主催で市民ら約40人が参加。代表を務める原医研の星正治教授が「勉強会を重ね、現地での研修、交流をしっかり継承していきたい」と述べた。

(2009年7月12日朝刊掲載)

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