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難民らの現状を写真やテントで 中区で展示 9日まで

 紛争や迫害、貧困で住まいを追われた難民や移民の現状を伝える「エンドレスジャーニー展~終わらせたい、強いられた旅路」が、広島市中区の紙屋町地下街シャレオ中央広場で開かれている。国際医療援助団体「国境なき医師団」(MSF)の日本支部が主催し、9日まで。

 ミャンマーの少数民族ロヒンギャの難民や、空爆におびえるシリアの人々を写した写真パネル、外科治療テントの実物など約70点が並ぶ。1人当たり約70センチ四方のスペースしかないリビアの難民収容施設を再現した展示もある。支援を呼びかけるブースでは、毎月定額の寄付をする方法を担当者が説明する。

 初日の3日、MSFインターナショナルのクリストス・クリストゥ会長(48)が会場を視察し「78年前の広島と同様、世界では今も罪なき多くの人が命を落としている。命を守るために努力を続け、この現状を終わらせたい」と述べた。入場無料。午前10時~午後8時(最終日は午後4時)。

(2023年7月5日朝刊掲載)

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