核禁条約参加を署名34万筆提出 原水協、政府に
23年7月6日
日本原水協は5日、核兵器禁止条約への参加を求める34万3481筆分の署名を政府に提出した。5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」が核抑止論を堅持したことへの失望を伝え、核兵器廃絶を先導するよう訴えた。
署名活動は広島や長崎の被爆者、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))メンバーたちの呼びかけで2020年10月に開始。提出は22年4月に続く2回目で計130万4019筆分となった。
原水協の地方組織や市民団体の代表たちはこの日、国会内で外務省軍縮不拡散・科学部の林美都子審議官と面会し、署名簿を手渡した。原水協の高草木博代表理事(79)は「核の傘への依存をやめ、廃絶のために行動すべきだ」と述べた。
林氏は、条約参加に慎重な従来の政府見解を示し「目指すところは同じ。核兵器保有国の関与を得るべく努力していく」と話した。
(2023年7月6日朝刊掲載)
署名活動は広島や長崎の被爆者、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))メンバーたちの呼びかけで2020年10月に開始。提出は22年4月に続く2回目で計130万4019筆分となった。
原水協の地方組織や市民団体の代表たちはこの日、国会内で外務省軍縮不拡散・科学部の林美都子審議官と面会し、署名簿を手渡した。原水協の高草木博代表理事(79)は「核の傘への依存をやめ、廃絶のために行動すべきだ」と述べた。
林氏は、条約参加に慎重な従来の政府見解を示し「目指すところは同じ。核兵器保有国の関与を得るべく努力していく」と話した。
(2023年7月6日朝刊掲載)