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大和ミュージアム 職員1人増 資料DB化へ 広島県呉市 今夏も「大和」展計画

 広島県呉市は、2015年4月に開館10周年を迎える大和ミュージアム(宝町)の研究部門を強化する。4月に職員を1人増やし17人体制にする。来館者数も回復しており、企画展などをさらに充実させる。(広重久美子)

 市は戦艦大和や建造を担った旧呉海軍工廠(こうしょう)の関連資料の調査、研究に乗り出す。同館も資料のデータベース(DB)化などを計画し、博物館機能をさらに高めたいとしている。

 本年度は7月に始めた特別企画展「巨大戦艦大和展」が好評で、ことし2月末に21万人を突破した。同館によると、会期中の1日平均の来館者は約千人。最も来館者が多かった開館当時に匹敵するという。

 当初は1月終了の予定だったが、2度延長し5月11日まで開く。会期はこれまでの企画展で最も長い274日間となる。本年度の企画展の入場収入は約8500万円で、前年度の約4・2倍だ。

 今夏も戦艦大和に関連した企画展を計画する。相原謙次副館長は「技術者やものづくりを伝える大和は呉のシンボル」とする。

 同ミュージアムは開館初年度の05年度に161万4千人を記録。その後は減少が続いていたが、12年度は85万人と初めて前年度を上回った。本年度は90万人に迫っている。

(2014年3月31日朝刊掲載)

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