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銅板の折り鶴 平和広げて 北広島町原爆被害者連合会の箕牧会長 高校生大使・宇土さんを激励

 広島県被団協の理事長で北広島町原爆被害者連合会の箕牧(みまき)智之会長(81)が7日、同町の加計高芸北分校を訪れ、26代目の高校生平和大使に選ばれた2年宇土未来さん(16)を激励した。

 この日の授業終了後に校長室で面会。箕牧さんは広島市立広島工業高(南区)から譲り受けた銅板の折り鶴3羽を宇土さんに贈り、世界平和の願いを発信してほしいと伝えた。折り鶴は市立広島工業高の生徒が世界平和記念聖堂(中区)の屋根材などで作っている。

 同大使として8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れる宇土さんは「海外の若い平和を願う人たちと交流したい。折り鶴は興味を持った人に渡したい」と話していた。

 宇土さんは5月末、核兵器廃絶を国内外で訴える全国22人の高校生で構成する同大使に選ばれた。同大使のジュネーブ訪問は新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりとなる。(与倉康広)

(2023年7月8日朝刊掲載)

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