最多110ヵ国・EU代表出席へ 広島市 8・6式典概要 「非核」発信の好機
23年7月8日
広島市は7日、原爆の日に平和記念公園(中区)で営む平和記念式典の概要を発表した。先進7カ国首脳会議(G7サミット)後初の開催で、実現すれば過去最多となる110カ国と欧州連合(EU)の代表が現時点で出席を予定。「核兵器のない世界」に向けた広島のメッセージを伝える好機となる。(野平慧一)
市は167カ国に案内状を送り、7日までの回答状況をまとめた。出席予定はこれまでの実績で最多の2015年の100カ国を上回っている。22年は同時期に114カ国が出席予定としていたが、実際は99カ国だった。 核兵器保有国では今回、英仏とインド、イスラエルが出席、中国とパキスタンが欠席と答え、米国は調整中という。北朝鮮は未回答。ウクライナに侵攻するロシアは招待していない。
都道府県の遺族代表は32人で昨年より5人多い。記録が残る1981年以降で最高齢の99歳が参列。平均年齢は70・8歳となる。
「平和の鐘」は遺族代表の主婦角田礼奈さん(41)=南区=と、こども代表の戸坂城山小6年田中湊都(みなと)さん(12)=東区=が突く。市役所での記者会見で田中さんは「身近な人の平和を願い、学校の代表として頑張る」と話した。
「平和への誓い」を読む2人も会見に同席。五日市東小6年米広朋留(ともる)さん(11)=佐伯区=は「一人でも多くの人に平和について考えてほしい」、牛田小6年勝岡英玲奈さん(11)=東区=は「二度と原爆を使ってはいけないという思いを持って読み上げたい」と意気込んだ。
式典は午前8時開式。新型コロナウイルスの感染法上の扱いが5類に移行した点などを踏まえ、市は参列席を昨年の2倍の約7千席に増やし、会場後方での立ち見も可能にする。
(2023年7月8日朝刊掲載)
市は167カ国に案内状を送り、7日までの回答状況をまとめた。出席予定はこれまでの実績で最多の2015年の100カ国を上回っている。22年は同時期に114カ国が出席予定としていたが、実際は99カ国だった。 核兵器保有国では今回、英仏とインド、イスラエルが出席、中国とパキスタンが欠席と答え、米国は調整中という。北朝鮮は未回答。ウクライナに侵攻するロシアは招待していない。
都道府県の遺族代表は32人で昨年より5人多い。記録が残る1981年以降で最高齢の99歳が参列。平均年齢は70・8歳となる。
「平和の鐘」は遺族代表の主婦角田礼奈さん(41)=南区=と、こども代表の戸坂城山小6年田中湊都(みなと)さん(12)=東区=が突く。市役所での記者会見で田中さんは「身近な人の平和を願い、学校の代表として頑張る」と話した。
「平和への誓い」を読む2人も会見に同席。五日市東小6年米広朋留(ともる)さん(11)=佐伯区=は「一人でも多くの人に平和について考えてほしい」、牛田小6年勝岡英玲奈さん(11)=東区=は「二度と原爆を使ってはいけないという思いを持って読み上げたい」と意気込んだ。
式典は午前8時開式。新型コロナウイルスの感染法上の扱いが5類に移行した点などを踏まえ、市は参列席を昨年の2倍の約7千席に増やし、会場後方での立ち見も可能にする。
(2023年7月8日朝刊掲載)