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「つながり深まる」「核抑止残念」 G7 市民サミット振り返り

 広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に絡み、広島県内外のNPOや非政府組織(NGO)のメンバーたちが国際課題を議論する「みんなの市民サミット」を開いた実行委員会が7日、中区で市民サミットの成果と課題を振り返る集会を開いた。

 オンラインも含め約30人が参加。市民サミットの議論を通じ「国内外の市民団体のつながりが深まった」「社会問題への関心が広がった」などと成果を語った。一方、核兵器廃絶を求める発信をしたにもかかわらず、G7サミットの核軍縮文書「広島ビジョン」が核抑止論を前提としたことに「残念だ。政策提言を続けよう」との声も上がった。

 実行委共同代表の一人でNPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部朋子理事長は「今後も広島から、国内外の市民と手をつないで声を上げる活動を重ねていきたい」とあいさつした。

 市民サミットは4月16、17の両日に広島国際会議場(中区)などであり、延べ約700人が環境問題や若者の政治参加などをテーマを議論した。実行委は年度内に議論の内容を文書にまとめ、岸田文雄首相に届ける。(久保友美恵)

(2023年7月8日朝刊掲載)

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