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市民同士の交流推進 韓国総領事、松井広島市長と懇談

 駐広島韓国総領事として着任した徐張恩(ソ・ジャンウン)氏(48)が31日、広島市役所で、松井一実市長と懇談した。日韓関係が冷え込む中、市民同士の交流を推進することで一致した。

 徐氏は「政治的に難しい時こそ市民の交流が大切。良き隣人関係を築ける日は遠くない」と強調。松井市長が会長を務め、2020年の核兵器廃絶を目指す平和首長会議の活動に賛同し、韓国の自治体に加盟を働き掛ける考えを示した。

 松井市長も「市民が絆を深めれば、国の立場で乗り越えにくいことを解決するきっかけができる」と話した。

 徐氏は県庁で湯崎英彦知事にも会い「平和な未来を描く施策に協力したい」と伝えた。

 徐氏はソウル市の政務副市長などを歴任。12年の韓国大統領選では、セヌリ党中央選挙対策委員会の戦略企画団長として現職の朴槿恵(パク・クネ)氏を支えた。(田中美千子、新谷枝里子)

(2014年4月1日朝刊掲載)

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