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核兵器NO 世界と語る 米での会議 広島の高校生参加へ

 広島の高校生たちが4、5の両日、米カリフォルニア州のモントレー国際大不拡散研究所で開かれる軍縮不拡散教育の会議に参加する。地域の核問題や「核兵器の非人道性」をめぐり、英語による意見発表や、米国とロシアの高校生との討論に臨む。

 この会議は1997年から毎年開催。同研究所は被爆地の高校の参加も呼び掛け、広島からは安田女子高の5人と広島女学院高の2人がグループで参加する。広島、長崎市の市民団体が主催する高校生平和大使の広島大付属高2年小桜智穂さん(16)も加わり、自身の平和活動について語る。

 うち安田女子高の発表テーマは、インドとパキスタンが核拡散防止条約(NPT)の枠外で核兵器を保有する南アジアの核問題の解決策。インドが加盟する非同盟諸国(NAM)の連携を多様化させて信頼醸成につなげることや、原発の代わりに大量のごみを活用したバイオマス発電の導入を促すことを提案する。

 半年間の準備を重ね、安田女子高の5人は2日に渡米。3年の柿沢佑果さん(17)と井上ゆかりさん(17)が代表して登壇する。柿沢さんは「核を持つ国が信じる保有の『メリット』も調べ、複雑な問題だと分かった。違う意見を持つ人との議論を深めたい」と本番を心待ちにしている。(金崎由美)

(2014年4月2日朝刊掲載)

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