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原水禁大会の概要発表 原水協 来月4日から広島・長崎

 日本原水協などでつくる原水爆禁止世界大会の実行委員会は12日、広島、長崎両市で8月に開く世界大会の概要を発表した。広島での先進7カ国首脳会議(G7サミット)や、今月末にオーストリアで始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会での議論を踏まえ、核兵器廃絶の道筋を探る。

 広島市で4~6日、長崎市で7~9日に開催。4日の国際会議や6日のヒロシマデー集会では、広島や長崎、水爆実験に巻き込まれた中部太平洋マーシャル諸島の市民が、今も続く核の被害などを訴える。広島サミットで出された文書「広島ビジョン」が堅持した核抑止論に否定的な立場から、核なき世界の実現に向けて意見も交わす。

 長崎の会合では、NPT会議の準備委に参加した日本原水協メンバーによる報告がある。国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長や、昨年6月の核兵器禁止条約第1回締約国会議の議長を務めたオーストリア外務省のクメント軍縮局長たちも参加する。

 オンラインで記者会見した日本原水協の高草木博代表理事は「核抑止論は核兵器廃絶の最大の障害。切り込んでいきたい」と話した。(山本庸平)

(2023年7月13日朝刊掲載)

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