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「はだしのゲン」平和教材にも 広島市南区で准教授 米の現状報告

 「政治漫画と世論」をテーマにした講演会が、広島市南区であった。県立広島大のロナルド・スチュワート准教授(文化史)が漫画「はだしのゲン」が原爆投下国の米国でどう受け止められているかを報告した。

 1980年代は「暴力を表現した漫画への規制が強かった」が、規制緩和の90年代以降は「平和運動の高まりとともに受け入れられていった」と説明。今では平和教育の教材として活用されるケースもあるという。「米国やアジアの歴史をより深く学ぶきっかけになっている」と述べた。

 講演会は、表現の自由を全国でアピールしている静岡県のNPO法人が主催し、16人が参加した。(川手寿志)

(2014年4月3日夕刊掲載)

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