遺族待つ813人 名簿掲示 広島市、原爆供養塔の死没者
23年7月15日
平和記念公園(広島市中区)の原爆供養塔にある約7万人分とされる遺骨のうち、名前が分かっていながら遺族が見つかっていない813人の名簿の張り出しが14日、始まった。広島市が全国の自治体や被爆者団体に協力を依頼。10月末まで掲げ、遺族や関係者から情報を集める。
納骨名簿はポスター形式でB1判とB2判の2種類。「遺族を捜しています」と、五十音順に名前を記載し、一部の人には手掛かりとなる住所や年齢、勤務先などを書き添えている。都道府県や市町村、被爆者団体など1987カ所に送っている。
市内の掲示場所は公民館や図書館、広島バスセンター(中区)など約200カ所。市役所本庁舎では市職員がB1判を、長崎市の名簿と並べて張った。
広島市は1968年に名簿の公開を始め、85年から全国に発送。ことし5月には漢字1字違いで載っていた1人の遺骨を遺族に返還した。原爆被害対策部調査課は「高齢化で遺族を捜すのが難しくなっている。名字だけでも気になることがあれば情報を」と呼びかけている。(宮野史康)
(2023年7月15日朝刊掲載)
納骨名簿はポスター形式でB1判とB2判の2種類。「遺族を捜しています」と、五十音順に名前を記載し、一部の人には手掛かりとなる住所や年齢、勤務先などを書き添えている。都道府県や市町村、被爆者団体など1987カ所に送っている。
市内の掲示場所は公民館や図書館、広島バスセンター(中区)など約200カ所。市役所本庁舎では市職員がB1判を、長崎市の名簿と並べて張った。
広島市は1968年に名簿の公開を始め、85年から全国に発送。ことし5月には漢字1字違いで載っていた1人の遺骨を遺族に返還した。原爆被害対策部調査課は「高齢化で遺族を捜すのが難しくなっている。名字だけでも気になることがあれば情報を」と呼びかけている。(宮野史康)
(2023年7月15日朝刊掲載)