「非暴力は人間に与えられた最大の武器」 ガンジーの言葉引用へ 平和宣言で広島市長
23年7月19日
広島市の松井一実市長が8月6日の平和記念式典で読み上げる平和宣言で、「インド独立の父」として知られるマハトマ・ガンジーの「非暴力は人間に与えられた最大の武器」という一文を引用する見通しであることが18日、分かった。世界の著名人の中から、あらゆる暴力を否定する「平和文化」の振興に合致する内容として選んだとみられる。
複数の関係者によると、引用するのは「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」。ロシアによるウクライナ侵攻など世界で戦争や紛争が続く中、非暴力・不服従を掲げたガンジーの言葉を伝えることで、武力に頼らない平和の実現を為政者に訴えるという。
市は5月、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招かれたインド政府からガンジーの胸像を贈られ、平和記念公園(中区)そばの元安川東岸に設置。松井市長は同月の記者会見で、市の平和文化の振興とガンジーの理念や活動が「一致している」と述べていた。2019年の平和宣言では、同じくガンジーの「不寛容はそれ自体が暴力の一形態であり、真の民主的精神の成長を妨げる」との言葉を引いた。
今年の平和宣言の骨子は今月28日に発表する。(野平慧一)
(2023年7月19日朝刊掲載)
複数の関係者によると、引用するのは「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」。ロシアによるウクライナ侵攻など世界で戦争や紛争が続く中、非暴力・不服従を掲げたガンジーの言葉を伝えることで、武力に頼らない平和の実現を為政者に訴えるという。
市は5月、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招かれたインド政府からガンジーの胸像を贈られ、平和記念公園(中区)そばの元安川東岸に設置。松井市長は同月の記者会見で、市の平和文化の振興とガンジーの理念や活動が「一致している」と述べていた。2019年の平和宣言では、同じくガンジーの「不寛容はそれ自体が暴力の一形態であり、真の民主的精神の成長を妨げる」との言葉を引いた。
今年の平和宣言の骨子は今月28日に発表する。(野平慧一)
(2023年7月19日朝刊掲載)