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広島ビジョン 抗議の声明文 山口被爆二世の会

 被爆者の子や孫でつくる山口市の山口被爆二世の会は12日、5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)で合意した核軍縮文書「広島ビジョン」に対して抗議する声明を日本政府とG7の大使館に文書で送った。

 広島ビジョンは核抑止論を堅持しており、被爆者たちから落胆の声が上がっている。声明では、ウクライナ侵攻を続けるロシアの核使用や威嚇は許さないと断じた一方、核抑止力を正当化した点を指摘。「核兵器を持っている国が核抑止論に依存する限り核兵器廃絶はできない」と強調した。

 同会の寺中正樹代表は「どの国であっても核による威嚇や実験は許されない。米国は被爆者や遺族に謝罪と賠償をするべきだ」と話している。

(2023年7月15日朝刊掲載)

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