戦争の記憶受け継ぐ 中区で広島一中の原爆死没者慰霊祭
23年7月24日
広島市中区の国泰寺高で23日、前身の旧制広島一中の原爆死没者慰霊祭があった。遺族や同窓会関係者たち約90人が参列。在校生もそれぞれの教室で慰霊祭の様子を伝える放送を聞き、被爆当時に犠牲となった生徒353人と教職員16人、その後に亡くなった同級生たちを悼んだ。
参列者は校内の慰霊碑「追憶之碑」の前で黙とうをささげた。在校生代表で2年城山遥香さん(16)が「78年間途切れさせることなく伝えてきた戦争の記憶を、今後何十年、何百年にわたり受け継いでいくことが今の私たちに与えられた使命です」と決意を述べた。
参列した原時彦さん(88)=南区=の兄邦彦さんは1年生の時に被爆し、一命を取り留めたが43歳で亡くなった。邦彦さんの同級生は288人が犠牲になった。時彦さんは「兄は原爆症の影響で体が弱く、どこに行くにも付き添っていた。兄や同級生のことを思うと涙が出てくる」と話した。(太田香)
(2023年7月24日朝刊掲載)
参列者は校内の慰霊碑「追憶之碑」の前で黙とうをささげた。在校生代表で2年城山遥香さん(16)が「78年間途切れさせることなく伝えてきた戦争の記憶を、今後何十年、何百年にわたり受け継いでいくことが今の私たちに与えられた使命です」と決意を述べた。
参列した原時彦さん(88)=南区=の兄邦彦さんは1年生の時に被爆し、一命を取り留めたが43歳で亡くなった。邦彦さんの同級生は288人が犠牲になった。時彦さんは「兄は原爆症の影響で体が弱く、どこに行くにも付き添っていた。兄や同級生のことを思うと涙が出てくる」と話した。(太田香)
(2023年7月24日朝刊掲載)