原爆の子の像 碑前祭 幟町中 現地で4年ぶり 広島市中区
23年7月22日
原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園で21日、原爆の子の像の碑前祭があった。像のモデルになった佐々木禎子さんゆかりの幟町中(中区)が、新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに現地開催。全校生徒約270人が参加し、平和を願った。
像に折り鶴を手向け、生徒代表が平和アピール文を発表。5月に市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を「世界中が平和を考えるきっかけになった」と振り返り、核兵器保有国のリーダーに「核兵器発射ボタンを押さないでください」と求めた。
禎子さんは幟町小6年だった1955年2月に入院し、8カ月後に白血病で死去。幟町中に進んだ級友たちが像の建立へ声を上げた。碑前祭は35回目で2020~22年は校内開催。従来は1年生中心だったが、今回は未経験の2、3年生も参加した。湯田明美校長は「平和への思いを受け継ぐため、意義ある碑前祭の再出発になった」と話している。(川上裕)
(2023年7月22日朝刊掲載)
像に折り鶴を手向け、生徒代表が平和アピール文を発表。5月に市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を「世界中が平和を考えるきっかけになった」と振り返り、核兵器保有国のリーダーに「核兵器発射ボタンを押さないでください」と求めた。
禎子さんは幟町小6年だった1955年2月に入院し、8カ月後に白血病で死去。幟町中に進んだ級友たちが像の建立へ声を上げた。碑前祭は35回目で2020~22年は校内開催。従来は1年生中心だったが、今回は未経験の2、3年生も参加した。湯田明美校長は「平和への思いを受け継ぐため、意義ある碑前祭の再出発になった」と話している。(川上裕)
(2023年7月22日朝刊掲載)