ヒロシマ賞「光栄」 ジャーさん 授賞式で喜び 広島市現代美術館
23年7月22日
美術を通じて平和に貢献した現代美術作家を顕彰する第11回ヒロシマ賞の授賞式が21日、広島市南区の市現代美術館であり、チリ出身のアルフレド・ジャーさん(67)=米ニューヨーク在住=に盾などが贈られた。
ジャーさんはチリのサンティアゴ生まれ。戦争や政治問題、社会の不平等をテーマに、写真や映像を使ったアート作品を発表している。1995年に同館で開かれた被爆50年展に出品するなどヒロシマに関する創作も手がけてきた。
この日、松井一実市長から盾を受け取ったジャーさんは「広島は核兵器廃絶を訴える光のような存在。受賞は言葉で表現できないほど光栄だ」と述べた。
受賞記念展を同館で22日から10月15日まで開く。日本での本格的な個展は初めて。原爆詩人栗原貞子の詩「生ましめんかな」に着想した作品や、広島で生まれた子どもの産声を使った作品など新作5点を含む9点を展示する。
ヒロシマ賞は市が1989年に創設し、3年ごとに授与する。ジャーさんの受賞は2018年に決定し、展覧会は20年に開催予定だったが、新型コロナウイルス禍や同館の長期休館に伴い延期していた。(福田彩乃)
(2023年7月22日朝刊掲載)
ジャーさんはチリのサンティアゴ生まれ。戦争や政治問題、社会の不平等をテーマに、写真や映像を使ったアート作品を発表している。1995年に同館で開かれた被爆50年展に出品するなどヒロシマに関する創作も手がけてきた。
この日、松井一実市長から盾を受け取ったジャーさんは「広島は核兵器廃絶を訴える光のような存在。受賞は言葉で表現できないほど光栄だ」と述べた。
受賞記念展を同館で22日から10月15日まで開く。日本での本格的な個展は初めて。原爆詩人栗原貞子の詩「生ましめんかな」に着想した作品や、広島で生まれた子どもの産声を使った作品など新作5点を含む9点を展示する。
ヒロシマ賞は市が1989年に創設し、3年ごとに授与する。ジャーさんの受賞は2018年に決定し、展覧会は20年に開催予定だったが、新型コロナウイルス禍や同館の長期休館に伴い延期していた。(福田彩乃)
(2023年7月22日朝刊掲載)