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呉空襲の体験 紙芝居を上演 安浦で平和願う集い

 呉市安浦町の信楽寺(しんぎょうじ)で25日、地元住民たちが平和を願う集いを開いた。約2千人が犠牲になったとされる呉空襲をテーマにし、自身の空襲体験を基にした紙芝居の朗読をする呉市の中峠(なかたお)房江さん(85)=焼山泉ケ丘=を招いた。

 住民たち約50人が参加した。中峠さんは、絵本作家よこみちけいこさんが絵を描いた自作の「ふうちゃんのそら」を上演。1945年の7月1日夜、姉と防空壕(ごう)へと逃れた当時の様子を熱演した。「78年前、戦争が終わったと聞いた時のうれしさは今でも忘れられない」と話した。

 コーラスグループ「ナムナム」の歌もあり、参加者は一緒に歌詞を口ずさんで平穏な日常の大切さについて考えた。下黒瀬小5年の宮崎玄多さん(10)は「実際に経験した人の話を聞いて戦争をしては駄目だと思った」と話した。

(2023年7月26日朝刊掲載)

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