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ウクライナ舞踊団員が献花 平和公園 広島市中区

 ウクライナ国立民族舞踊団の団員たち約50人が25日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。ロシアの侵攻を受ける母国に思いをはせ、戦争の終結と平和を願った。

 ダンサーや舞台スタッフなどの一行は同日夜の中区での公演を前に、公園を訪問。ウクライナ国旗にちなみ、黄と青で彩った花輪を慰霊碑に手向けた。ビクトル・サバドスキー団長(61)は「私たちの国でも戦争が終わった後、壊れた街を全てきれいにしたい。平和記念公園を見て、強くそう思った」と述べた。

 舞踊団は1937年に創立。ウクライナ各地に伝わる踊りを世界80カ国以上で披露してきた。来日公演は20年ぶりで、民主音楽協会(東京)が招いた。6月17日~8月8日に全国31都市を回り、ウクライナから国内に避難している人を招待している。(下高充生)

(2023年7月26日朝刊掲載)

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