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首脳芳名録や折り鶴 広島 サミット回想展始まる

 5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)を振り返る回想展が25日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。首脳たちが原爆資料館を見学した後に記帳した芳名録や、米国のバイデン大統領が持参した折り鶴など計61点を8月31日まで展示。被爆地に集った首脳たちの平和への思いに触れてもらう。

 G7と欧州連合(EU)の首脳、配偶者に加え、ウクライナのゼレンスキー大統領が1人1枚ずつ記帳した芳名録を、メッセージの仮訳とともに紹介。バイデン氏の1枚には、折り鶴2羽を添えてある。

 ほかには宮島(廿日市市)でのワーキングディナーで使った円卓や平和記念公園訪問時の写真パネルなどを展示。主会場のグランドプリンスホテル広島(南区)で首脳たちが座った椅子で記念撮影もできる。

 来場者は展示品の周りを囲み、興味深そうに眺めていた。三重県松阪市から家族で訪れた小学6年鈴木遥翔さん(11)は「折り鶴がきれいだった。戦争のない世界になってほしい」と話した。

 広島市と広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議の共催で入場無料。開館時間は午前9時~午後7時。芳名録は資料保護のため、8月8日から複製に差し替える。 (太田香)

(2023年7月26日朝刊掲載)

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