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被爆体験 伝えていきたい 東広島で慰霊式 高校生の朗読や演奏も

 東広島市原爆死没者慰霊式が30日、敷地内に慰霊碑のある同市八本松南の八本松地域センターであった。市原爆被害者の会などが主催し、被爆者たち約80人が参列した。

 参列者は黙とうし、慰霊碑に花を手向けた。祖母が入市被爆した神原由香さん(47)=西条町西条=は「国際社会の情勢を見ると、被爆体験を伝える重要性は高まっていると感じる。被爆者の体験を聞き、その歴史を知っていきたい」と思いを強めた。式典後、賀茂高演劇部による賀茂高女原爆救護応援隊の手記の朗読や、市民オーケストラの演奏などがあった。

 市によると、被爆者健康手帳を持つ市民は3月末で1353人で、昨年同期に比べ112人減った。(岩井美都)

(2023年7月31日朝刊掲載)

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