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核兵器・戦争のない次代に 安芸区瀬野川地区で原爆死没者追悼式 地元児童ら4年ぶり参列

 8月6日の広島原爆の日を前に28日、広島市安芸区瀬野川地区の原爆死没者追悼式が中野第二公園であった。4年ぶりに地元の小中学生も参列し、被爆者や遺族たちとともに計約70人が核兵器廃絶と平和への願いを新たにした。

 式では、県被団協の佐久間邦彦理事長(78)が、生後9カ月で己斐町(現広島市西区)で被爆した体験を踏まえて「核兵器や戦争で人間の命や暮らしは守れない」とあいさつ。続いて地区内7小中学校の代表として、中野小6年井口碧葉(あおば)さん(12)と瀬野川中3年小林美結(みゆう)さん(14)が平和への誓いを発表した。

 その後、各小中学校で作った折り鶴を献納し、参列者全員で献花した。

 同地区原爆被害者の会と、住民たちでつくる実行委員会の主催。被爆50年を前に1994年、原爆被害者の会が追悼碑を建立したのを機に始め今年で30回目となる。同地区では学徒動員などで172人が被爆死したとされる。(二井理江)

(2023年7月29日朝刊掲載)

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