×

ニュース

キューバの子ら 平和願い千羽鶴 預かった学生、本川小へ

 キューバの子どもたちから平和を願う千羽鶴を預かった上智大3年の川口愛莉さん(21)=東京都日野市=が28日、広島市中区の本川小の児童に届けた。8月5日に児童たちが在日キューバ大使館の職員と一緒に、平和記念公園(中区)の原爆の子の像にささげる。

 大学でスペイン語を学ぶ川口さんは2月、物資支援のボランティアでキューバを訪問。現地で日本文化や原爆被害を学ぶ児童約30人から千羽鶴を託された。帰国後に贈り先を探していたところ、広島市内の小学校で爆心地に最も近い本川小を知人から紹介された。

 この日、広島国際会議場(中区)で川口さんが同小6年の松岡莉世さん(11)に、白、赤、青でキューバと日本の国旗を表現した千羽鶴を手渡した。川口さんは「何とか原爆の日に間に合ってほっとした」。松岡さんは「遠い国の人とも一緒に平和をつくりたい」と感謝していた。

 川口さんは30日に長崎市を訪ね、もう一組の千羽鶴を被爆者団体に届ける。(川上裕)

(2023年7月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ