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広島大申請の15人登載 原爆死没者名簿 被爆の留学生 残る2人は既に記載

 広島大は28日、広島市で被爆した後に亡くなった留学生17人のうち、市の原爆死没者名簿に載っていなかった15人の名前が名簿に登載されることを明らかにした。残る2人は既に記載されていた。広島大が申請し、市が確認していた。

 新たに登載されるのは、中国大陸からの留学生と東南アジアから来日した「南方特別留学生」の計15人。いずれも広島大の前身の文理科大や高等師範学校に在学中、被爆した。

 越智光夫学長はこの日の記者会見で「記録に残すことが平和への第一歩。掘り起こし、継承する取り組みを続けたい」と述べた。15人の名前を載せた名簿は8月6日、平和記念公園(広島市中区)の原爆慰霊碑に納められる。(石井雄一)

(2023年7月29日朝刊掲載)

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