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[NPT準備委] ウィーンで原爆展開幕 平和首長会議が主催

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会の開幕に合わせ、平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の原爆展が31日、準備委会場のオーストリア・ウィーンのウィーン国際センターで始まった。(ウィーン発 宮野史康)

 被爆前後の街並みや市民の様子を7枚のポスターで11日まで紹介する。ドミニカ共和国のローラ・ファクセス大使は「二度と繰り返してはいけない。若い世代に被爆地の歴史を伝えたい」と見入っていた。広島県も3日まで、核兵器廃絶に向けた提案「ひろしまイニシアチブ」を説明するポスター展示をする。

 また松井市長と県内の高校生8人は31日、センターで国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長に会い、核兵器禁止条約への参加を各国政府に求める署名4万4373筆の目録を渡した。広島女学院高2年の土井瀬戸さん(16)は「国籍や年齢に関係なく多くの人が核兵器のない平和な世界を願っている」と伝えた。

(2023年8月1日朝刊掲載)

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