[ヒロシマの空白] 原爆罹災者名簿を公開 広島
23年8月2日
原爆で行方が分からなくなった人の消息を知る手がかりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が1日、広島市中区の広島国際会議場3階の研修室で始まった。2万3039人の名前や最期の状況を確認できる。6日まで。
1968年に広島東署で発見された原爆死没者の検視調書や周辺町村に設けた臨時救護所の収容者名簿など計83冊。名前や死因、被爆当時の住所などを記載している。希望者は捜している人の名前を受付で申請し、名簿にあれば閲覧できる。
昨年の公開期間は68人が申請し、うち16人が閲覧した。市は公開期間外も電話で受け付けている。また、会場では名前が判明しながら引き取り手が見つからない原爆供養塔(中区)の納骨名簿を公開。原爆死没者名簿の登録と確認もできる。午前9時~午後5時。市平和推進課☎082(242)7831。(野平慧一)
(2023年8月2日朝刊掲載)
1968年に広島東署で発見された原爆死没者の検視調書や周辺町村に設けた臨時救護所の収容者名簿など計83冊。名前や死因、被爆当時の住所などを記載している。希望者は捜している人の名前を受付で申請し、名簿にあれば閲覧できる。
昨年の公開期間は68人が申請し、うち16人が閲覧した。市は公開期間外も電話で受け付けている。また、会場では名前が判明しながら引き取り手が見つからない原爆供養塔(中区)の納骨名簿を公開。原爆死没者名簿の登録と確認もできる。午前9時~午後5時。市平和推進課☎082(242)7831。(野平慧一)
(2023年8月2日朝刊掲載)