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核なき世界 願い込め 折鶴館で考える平和 6日上下 体験の朗読や講演

 原爆の日の6日、府中市上下町矢多田の「折鶴館」で平和について考える催しがある。2019年に倉庫を改修して同館を設けたレコード店経営野田明子さん(82)=同町=が、被爆体験の朗読や市遺族会による講演などを企画した。

 午後3時にスタート。8歳の時に広島市内で被爆した小倉桂子さんの体験談を朗読する。市遺族会の野田泰弘会長が「激烈な戦争を振り返る」と題して講演する。

 折り鶴作りにも取り組み、オバマ元米大統領が16年に原爆資料館(広島市中区)に持参した折り鶴と同じ柄と和紙で、同市安佐南区の印刷会社などが復刻した折り紙を使う。6時には建物前に並べた灯籠50個に点灯する。参加無料。

 折鶴館は、平和記念公園(同)の原爆の子の像にささげられた折り鶴約10万羽を広島市から譲り受け、はりなどにつり下げて飾っている。平和を祈る場として、20年から毎年、イベントを開いている。野田さんは「平和の大切さを後世に伝えるためにも、子どもや若者が参加してくれたらうれしい」と話している。野田さん☎0847(62)2001。(佐々木裕介)

(2023年8月2日朝刊掲載)

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