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被爆者の証言 国内外に 大学生がオンラインの会開催

 被爆者の証言を聞いて平和や戦争について意見を交わす会が1日、オンラインであった。大学生2人が企画した。15歳で被爆した広島市安佐南区の切明千枝子さん(93)の体験談に、国内外の若者ら16人が聞き入った。

 県立広島第二高等女学校4年だった切明さん。校庭に掘った穴で後輩の遺体を火葬し、骨を拾ったことを自ら描いた絵を掲げ「次から次へ人が死んでいった。まるで地獄だった」と語った。

 証言を基に、平和をどう守るのか意見を交わした。「被爆地に限らず被爆者を身近に感じられるプログラムが必要」「日頃から平和をテーマに話せる雰囲気をつくりたい」などの声があった。

 広島市立大4年佐藤優さん(22)と広島市出身の早稲田大3年高垣慶太さん(21)が企画した。佐藤さんは「平和を考える時間が大切。切明さんの証言を若い世代に届ける機会づくりを続けたい」と話した。(高橋寧々)

(2023年8月2日朝刊掲載)

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