原爆の悲惨さ 岩国の若者に 山口銀支店 被爆者らの生々しい絵 市役所 投下後の写真も並べる
23年8月3日
原爆をテーマにした二つの展示会が岩国市の山口銀行岩国支店(麻里布町)と市役所(今津町)で開かれている。被爆後の広島と長崎の絵や写真を並べて78年前のあの日を伝え、核兵器の廃絶を訴えている。(川村奈菜)
山口銀行岩国支店では、市原爆被害者の会が原爆資料館(広島市中区)から借りた絵23点を展示する。亡くなった子どもを背負ってうつむく母親、やけどで皮膚がただれながら歩く人たちなど、原爆投下直後の悲惨な光景を被爆者たちが生々しく描く。
岩国市の清水エミ子さん(65)はロシアのウクライナ侵攻に触れながら「戦争の恐ろしさを知っているはずなのに、人はなぜ繰り返してしまうのでしょうか」と憤っていた。
語り部活動をしている同会会長の山田英子さん(88)=同市天尾=は「地元岩国の若い世代に戦争の恐ろしさを伝えるきっかけにしたい」と話している。31日まで。土日祝日は休み。
市役所1階での被爆写真・原爆の絵画展は、原水爆禁止岩国地域協議会が主催。被爆者から体験を聞き取った広島市中区の基町高の生徒が描いた「原爆の絵」の複製や、広島と長崎の原爆投下後の写真など54点を並べている。
母親と訪れた岩国市の川下中1年木本ひなたさん(12)は「絵のようなことが現実にあったなんて怖い。戦争がなく、核兵器が使われない未来になってほしい」と願っていた。7日まで。土日は休み。
(2023年8月3日朝刊掲載)
山口銀行岩国支店では、市原爆被害者の会が原爆資料館(広島市中区)から借りた絵23点を展示する。亡くなった子どもを背負ってうつむく母親、やけどで皮膚がただれながら歩く人たちなど、原爆投下直後の悲惨な光景を被爆者たちが生々しく描く。
岩国市の清水エミ子さん(65)はロシアのウクライナ侵攻に触れながら「戦争の恐ろしさを知っているはずなのに、人はなぜ繰り返してしまうのでしょうか」と憤っていた。
語り部活動をしている同会会長の山田英子さん(88)=同市天尾=は「地元岩国の若い世代に戦争の恐ろしさを伝えるきっかけにしたい」と話している。31日まで。土日祝日は休み。
市役所1階での被爆写真・原爆の絵画展は、原水爆禁止岩国地域協議会が主催。被爆者から体験を聞き取った広島市中区の基町高の生徒が描いた「原爆の絵」の複製や、広島と長崎の原爆投下後の写真など54点を並べている。
母親と訪れた岩国市の川下中1年木本ひなたさん(12)は「絵のようなことが現実にあったなんて怖い。戦争がなく、核兵器が使われない未来になってほしい」と願っていた。7日まで。土日は休み。
(2023年8月3日朝刊掲載)