ウクライナ代表 ロシア語で発言 言語選択の自由示す
23年8月5日
オーストリア・ウィーンで開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会で、ウクライナの代表が3日、ロシア語で発言する場面があった。言語選択の自由が尊重されていると国際社会に示した。(ウィーン発 宮野史康)
「ウクライナは、ロシア語を話すロシア系というだけで殺害する」と主張したロシアの代表に対し、それまで英語で発言していたウクライナの代表がロシア語で反論。「ロシア語は禁止されていない。私がロシア語を話しても罪に問われず、解雇されず、銃で撃たれない」と強調した。
ウクライナでは反ロシア感情からロシア語を話す人が減っている。政府はロシア書籍の輸入や出版を禁じた。ウクライナの代表は自らロシア語を話し、選択の自由があると印象付けた。討議終了後、代表団には複数の外交官が駆け寄り、連帯を示した。
(2023年8月5日朝刊掲載)
「ウクライナは、ロシア語を話すロシア系というだけで殺害する」と主張したロシアの代表に対し、それまで英語で発言していたウクライナの代表がロシア語で反論。「ロシア語は禁止されていない。私がロシア語を話しても罪に問われず、解雇されず、銃で撃たれない」と強調した。
ウクライナでは反ロシア感情からロシア語を話す人が減っている。政府はロシア書籍の輸入や出版を禁じた。ウクライナの代表は自らロシア語を話し、選択の自由があると印象付けた。討議終了後、代表団には複数の外交官が駆け寄り、連帯を示した。
(2023年8月5日朝刊掲載)