平和式典に首相出席 官房長官「筆舌に尽くし難い惨状訴え」
23年8月5日
松野博一官房長官は4日の記者会見で、岸田文雄首相が6日の原爆の日に広島市を訪れ、原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)に出席すると発表した。被爆者が老いを深める中、「核兵器の使用が筆舌に尽くし難い惨状をもたらしたことを被爆地広島から訴えていく」と強調した。
首相は歴代首相と同じく式典であいさつし、被爆者団体との対話にも臨む見通し。松野氏は「各国の(政治指導者たち)ハイレベルを含めて世界の被爆の実相を伝えることは、核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点」と原爆投下の惨禍を発信する意義を説いた。
今後も、首相が被爆地訪問を促すために国連に創設した「ユース非核リーダー基金」を活用し、「各国の若手外交官や国防関係者、未来のリーダーたちを広島、長崎に招待する」とも述べた。
首相が掲げる核兵器廃絶と核抑止の強化をいかに両立するのかという問いには「わが国の安全保障環境を確保しつつ、現実を核兵器のない世界という理想に近づけることは決して矛盾しない」と答えた。(樋口浩二)
(2023年8月5日朝刊掲載)
首相は歴代首相と同じく式典であいさつし、被爆者団体との対話にも臨む見通し。松野氏は「各国の(政治指導者たち)ハイレベルを含めて世界の被爆の実相を伝えることは、核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点」と原爆投下の惨禍を発信する意義を説いた。
今後も、首相が被爆地訪問を促すために国連に創設した「ユース非核リーダー基金」を活用し、「各国の若手外交官や国防関係者、未来のリーダーたちを広島、長崎に招待する」とも述べた。
首相が掲げる核兵器廃絶と核抑止の強化をいかに両立するのかという問いには「わが国の安全保障環境を確保しつつ、現実を核兵器のない世界という理想に近づけることは決して矛盾しない」と答えた。(樋口浩二)
(2023年8月5日朝刊掲載)