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市職員ら455人を弔い平和を願う 広島市が追悼式

 広島市は4日、市原爆死没公務員追悼式を市役所の慰霊碑前で開いた。原爆で亡くなった市職員や市議たち計455人を弔い、平和を願った。

 遺族や職員、市議たち計128人が参列した。前健一副市長は5月に市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に触れ「為政者が核抑止力に依存することなく、対話を通じた外交政策を目指すよう後押しする」とあいさつ。代表者たちが碑前に花を手向けた。

 追悼式は1966年度から毎年開催。市議だった祖父を失い、自身も被爆した北広島町の中尾一弘さん(86)は「ひろしま平和の歌を聴くたび、当時を思い出し涙が出る」と話していた。

 この日は、市水道局も中区の基町庁舎南側の慰霊碑前で原爆で犠牲になった職員の追悼式を営み、約80人が参列した。

(2023年8月5日朝刊掲載)

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