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三次市吉舎で原爆死没者追悼式

 被爆者や被爆2世でつくる吉舎町原爆の会(54人)は5日、三次市吉舎町の複合施設よっしゃ吉舎で原爆死没者慰霊追悼式を営んだ。

 参列した約20人が黙とう。この1年で町内の被爆者7人が亡くなり、死没者名簿の記載者は484人になった。福岡誠志市長は追悼の言葉で「核兵器のない世界の実現に向けた歩みが確固たるものになることを心から願う」と述べた。献花台に1人ずつ白菊を手向けて死没者を悼んだ。

 近くの慰霊碑に名簿を納め、吉舎、敷地保育所の園児が折った千羽鶴も掲げた。亡き母が入市被爆した栗原辰吉会長(72)は「争いがいかに無意味か。胸に刻み、恒久平和へ全力を尽くす」と強調した。

(2023年8月6日朝刊掲載)

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