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鎮魂祈る5000の光 川面に とうろう流し 4年ぶり参加者自ら

 原爆犠牲者の鎮魂や平和への願いを込めた「とうろう流し」が6日夕、原爆ドーム(広島市中区)対岸の元安川親水テラスであった。新型コロナウイルス禍を経て、4年ぶりに参加者が自ら灯籠を川面に浮かべた。約5千の光が一帯を照らし、祈りに包まれた。

 午後6時過ぎ、親子連れや外国人観光客たちが灯籠を流し始めた。「平和に過ごせますように」「World Peace」などと書かれた黄や緑の灯籠が、川面を揺れながら流れていった。川の両岸や元安橋などから多くの人が見守り、犠牲者に思いを寄せた。

 家族5人で訪れた広島市中区の小学6年栁井崇佑さん(11)は「世界から争いが早くなくなり、平和な世の中になってほしい」と願っていた。(伊藤友一)

(2023年8月7日朝刊掲載)

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