×

ニュース

被爆体験 未来への遺言 安佐北 故田川さんの作品展示

 広島市安佐北区あさひが丘の元住民で、2014年に84歳で亡くなった田川俊夫さんが残した被爆体験の手記や絵画の展示会が6日、あさひが丘コープビルで開かれた。あさひが丘地区社会福祉協議会が主催し、10日と24日の午前9時半~11時半にも公開する。

 田川さんは15歳の時に市内で被爆し、顔や体に大やけどを負った。会場では田川さんが65歳の時に書いた手記を、朗読音声とスライドで紹介する30分程度の作品を上映。県美展での入選経験もある絵画は、滝や農村などの風景画を中心に13点を展示した。

 友人2人と訪れた日浦小4年松岡咲羽(さきは)さん(9)は「絶対に戦争をしてはいけないと思った」と話していた。同社協の梶川宏会長(71)は「悲惨な被爆体験や、優れた画才を持つ人が地域にいたことを若い世代にも知ってほしい」としている。(加納優)

(2023年8月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ