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高校生の活動など紹介 原水禁・協長崎大会 台風で日程短縮

 原水禁国民会議などと日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は7日、会場を広島市から長崎市へ移し、「核兵器なき世界」実現への議論を深めた。両大会は長崎原爆の日の9日までの予定だったが、台風6号の接近を受けて8日までの2日間に短縮した。

 原水禁系の大会には約800人が参加した。核兵器廃絶を訴える署名を国連機関に届ける高校生平和大使の活動を紹介。大会の谷雅志事務局長は「次世代が芽を出している。いかに核廃絶を実現させるか、今後も考えていきたい」と強調した。

 大会アピールを採択し、「核抑止力や軍事力によって、真の平和な社会は実現できない」と主張した。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出には反対した。

 原水協系の大会では、11月に始まる核兵器禁止条約第2回締約国会議で議長国となるメキシコのサウル・サンブラーノ駐日臨時代理大使が登壇。「核は解決策ではなく、問題をもたらすものとの認識を高める責任を締約国は負っている。核兵器のない世界を実現するというメキシコの信念と努力に期待してほしい」と訴えた。(山本庸平)

(2023年8月8日朝刊掲載)

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