×

ニュース

核の惨禍 二度と起こさせない 原水禁・協長崎大会 閉幕

 原水禁国民会議と日本原水協がそれぞれ中心の二つの原水爆禁止世界大会は8日、長崎市で閉幕した。最終日も参加者が、原爆の惨禍を二度と起こさせないとの思いを再確認した。

 原水協系のナガサキデー集会は、オンラインを含め約4300人が参加した。国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長がビデオメッセージで「私たちは長い間、核の恐怖の下に生きてきた。核兵器のない世界の実現に向けて決意を新たにしよう」とあいさつ。「世界の分断を許さず、国連憲章擁護の立場で結束しよう」と訴える決議を採択した。

 原水禁などは、被爆の記憶継承や脱原発などをテーマにした分科会を開催。非政府組織(NGO)ピースボートの川崎哲(あきら)共同代表はロシアによるウクライナ侵攻を機に、世界の分断が深まっていると指摘し「外交と市民の努力が必要だ」と強調した。

 二つの世界大会は当初、9日までの開催を予定していたが、台風6号の接近を受けて1日早く終えた。  (山本庸平)

(2023年8月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ