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国連原爆展サイト開設 日本被団協など 2ヵ国語で発信

 日本被団協などは、昨年夏の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の期間中に会場の米ニューヨークの国連本部で開いた国連原爆展を紹介するウェブサイトを開設した。ロシアの核威嚇が続く中、国内外に核の脅威を伝えようと企画した。

 サイトは「ノーモア ヒロシマ&ナガサキ ミュージアム」で、日本語と英語で発信。「破壊と殺りく」「ヒバクシャの生と死」「国連と被爆者のあゆみ」など5章に分けた。本のような仕立てで、49枚の展示パネルをページをめくるように読める。

 パネルは多くの被爆者や救護者を捉えた写真を掲載。放射能の人体への影響を科学的に解説している。1956年の日本被団協結成も紹介。国内外で核廃絶を訴える被爆者の活動も網羅した。

 長崎市で被爆した被団協の木戸季市事務局長(83)は「原爆が人間に何をもたらしたかを世界の人々に伝えたい。核兵器を使う権利は誰にもないと分かるはずだ」と訴える。

 被団協などは9月17日まで、制作費の寄付をクラウドファンディングで受け付けている。サイトはQRコードから。(中川雅晴)

(2023年8月10日朝刊掲載)

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