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核兵器廃絶へ連帯誓う 中区 長崎原爆犠牲者慰霊の会

 長崎原爆の日の9日、「長崎原爆犠牲者慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館であった。広島の被爆者や市民、市議たち約60人がもう一つの被爆地の犠牲者を悼み、核兵器廃絶へ連帯を誓った。

 参加者は、台風6号の影響で屋内開催となった長崎市の平和祈念式典をテレビで視聴し、原爆がさく裂した午前11時2分に黙とうした。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(81)はあいさつで「政治家は法改正し(国の指定地域外にいた)長崎の被爆体験者全員に被爆者健康手帳を交付するべきだ」と訴えた。

 慰霊の会は、広島平和文化センターの主催で20回目。的場町(現南区)の自宅で胎内被爆した佐伯志津代さん(77)=廿日市市=は「長崎市長の平和宣言から原爆の悲惨さが伝わった。長崎の人たちの思いに寄り添いたい」と話した。(野平慧一)

(2023年8月10日朝刊掲載)

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