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原爆・反戦詩 犠牲者弔う 中区の朗読会 80人聞き入る

 「原爆・反戦詩を朗読する市民のつどい」が15日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった。終戦の日に原爆や戦争の犠牲者を追悼しようと、広島文学資料保全の会など3団体が主催した。

 団体メンバーや高校生計13人が原爆詩人たちの10作品を朗読し、来場した約80人が聞き入った。峠三吉や栗原貞子たちの詩に加え、今回初めて大田洋子の小説「屍(しかばね)の街」の一節も朗読した。

 原民喜の「永遠のみどり」を同級生3人で読み上げた進徳女子高(南区)2年の坊田亜悠子さん(16)は「過去の戦争を忘れず、平和な未来を築きたいという思いを込めた」と話した。

 保全の会は原爆詩人たちの原稿など6点を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録するよう取り組んでいる。(鈴木愛理)

(2023年8月16日朝刊掲載)

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