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原爆資料館 大混雑 お盆や夏休み 入館に2時間待ちも G7で注目高まる

 広島市中区の原爆資料館が連日、夏休みやお盆休みの旅行客たちで混雑している。5月に市内であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)で注目が高まった影響とみられ、14日は入館まで2時間待ちとなった。同館は「じっくり見学できるよう、時間に余裕を持って来館してほしい」と呼びかけている。(馬上稔子、鈴木愛理)

 この日は一時、500人以上が入館を待ち、本館下の日陰に約400メートルの行列ができた。最後尾では警備員が「展示室入場まで約120分」のプラカードを示し、観光客が「何時ごろならすいていますか」「朝一番なら人が少ないですか」などと問う姿が見られた。

 1時間以上並んだ川崎市の会社員大村武生さん(50)は「サミットをテレビで見て、改めて原爆について学ぼうと訪れたが、こんなに待つとは」とタオルで汗を拭っていた。

 同館によると、連休初日の11日から開館前に行列ができ、夕方でも途切れない状況という。15日は台風7号の影響で来館者が減るとみられるが、20日ごろまで混雑する可能性がある。

 今月の開館時間は午前8時半~午後7時(入館は30分前まで)で、予約は受け付けていない。

(2023年8月15日朝刊掲載)

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